セミナー報告

第1回東京自然栽培セミナー @有楽町 2016年10月13日

自然栽培セミナーと利き酒懇親会の夕べ 

東京有楽町帝劇ビル地下2階の神戸大学東京六甲クラブにて

夜18時半から、28名の方々にご参加いただき開始。

冒頭にNPO法人木村秋則自然栽培に学ぶ会」会長 清水精二様来賓のご挨拶を頂きました。

第一部自然栽培セミナーは

まず、農園主 河野遼により、自然栽培を慣行農法、有機農法、自然農、自然栽培の順に違いを説明。

特に、慣行農法、有機農法については ①循環・永続の視点、②生態系多様性の視点から 自然農については、③農業としての安定性の視点から 自然栽培が優れている旨を申し上げました。

続いて、自然栽培作物の特性をご紹介。えぐみのないことなどを申し上げ 最後に、当農園の現状と秋冬野菜についてご紹介させて頂きました。

2番目に、三男亘が、都会人間が、新規就農それも自然栽培をやってみて、苦しかったこと、気づいたことをご紹介させて頂きました。当たり前のことですが、私どもの作物は、いのちの集合体からできている。 肥料を使用すると、いのちでないものから食べ物ができてしまう。それは、本当の食べ物なのだろうか?と提言してくれました。

3番目に、私・河野豊から、自然栽培の野菜の3つのメリットをご紹介

 ①おいしい ②安全・安心を100%担保できる ③健康に良い 

特に③については、昨今注目されているエンドファイトに言及し、当HPにおいてもご紹介しております腐敗実験から、畑の菌の多様性が、人間の腸の菌の多様性につながり、それが腸を整えてくれ健康な心と体を作ってくれるのではないかという仮説を申し上げました。

更に、①自然栽培と高齢者の健康寿命促進(農高連携) ②自然栽培の農地育成は、都市住民に実物資産形成の場を与える(農都連携)③自然栽培の教育効果利用 自然栽培農法の実践により、体験的に多様性への対応を学べる 研修ではなく教育を行う場が提供できる旨を申し上げました。

こういう動きの中で初めて、地方の自立・活性化、若者人口の増大 地域創生が図れる旨申し上げました。

第2部は楽しく利き酒会と懇親会を行い

冒頭、湘南東部総合病院長 市田隆文先生より「酒を飲んだ方が長生きできる」のご講演をいただき、一同楽しくお酒を頂きました。

わが農園からも、枝豆を持参。京都丹波黒大豆を使用した「紫頭巾」との食べ比べも行って頂きました。

若干時間はのびてしまいましたが、21時には閉会とさせて頂きました。

来年度はも4月、10月の2回、このようなお客様との交流会を持たせて頂きますのでお越しください。

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苗用の土作り

河野農園では、お野菜もお米も苗作りから始まります。

種を播く土も無農薬・無肥料のそれぞれの畑や田の土を使います。

粘土質の土塊をこぶし大まで崩して乾かし

何回も木槌で砕いてふるいながら「土」を取って行きます。

お野菜用の畑の土は5mm以下、お米用の田の土は3mm以下までふるいます。

土埃がひどいので防塵マスクを着用します。

こうして作った土に,培土やくん炭を混ぜた土に種を播くのです。


 

足かけ3年の基盤整備工事

 

2017年から新規に農地を借り入れしましたが、

 

残念ながら湿田で排水性も湛水性も乏しい状態のモノでした。

 

大型機械を入れても緩くて収穫を放棄するような田んぼで、私どもの持つ小さいトラクターを入れますと、泥にはまって出られなくなってしまう様な地盤の緩い土地でした。

 

給排水の配管位置がわからない。

 

あるいは機能していない。

 

法面が崩落している、漏水が著しい。

 

地面の傾斜が偏っているなど等の問題から、すぐに作付けできるような土地ではありませんでした。

 

そのため、夏場の晴れ間などを使い、こつこつと排水管の再敷設、

 

外溝の掘削、崩落法面の補修などをして、ようやく湿田を畑の圃場として利用できる形に整えました。

 

 

 

はじめはバックホーを入れるのもお腹をすってアームで移動しなければ動けないような場所でしたが、

 

少しずつ排水性を良くしながら、

 

時間と労力をかけて利用できるように改善しました。

 

 

 

中山間部の農地は大体みな同じような状態ではないでしょうか。

 

大規模な圃場整備をしてから当地では40年が経過し、

 

大規模化、機械化などの取り組みなどがあったそうですが、

 

大きい田んぼでもせいぜい23反で、のり面が高く、平野部で見られる畔を乗り越えての

 

圃場の移動などが無理な場所が多いため、農機の移動も、畦畔の草刈りの労力も平地とは全く違います。

 

そんな山間部ですが、

 

地道にコツコツと取り組んでおります。

BEFORE

工事前

 AFTER

工事後

種取り用ハウスの完成

 

18年末から新規圃場の基盤工事と並行して進めていたのが種採りハウスの建設です。

 

山が近く、周辺からの受粉の可能性も少ない場所ではあるものの、水はけの悪い死地を改良しての建設です。

 

もともと地下水位が高い場所でしたが、畝を高く盛ることで野菜が問題なく育つことは確認できていましたので、土台を作りその上に土を盛り、畝を立ててからの、建設基準の作成。

 建設開始

基盤工事に注力していたため、19年から骨格の建設をはじめました。アーチパイプを配置し、背骨となる直管を5本固定しましたが、やはり地盤が緩いため、場所により水引線より5cm沈むという状態に。

 骨格

アーチの穴に小石など詰め込んで固定してはいましたが、建設を進めて鉄管の骨がそれぞれ組み合わさると重さもそれなりになります。勝手に沈みます。

 

ということで丸太を切って下鉄管と地面の間にかませてジャッキアップ。これで下がりすぎることはなくなりました。一通りの骨組みを組むのは終えて、19年の秋に聖護院蕪の種を撒き、骨組みだけのハウス内で栽培開始です。

 聖護院蕪

20年の1月に入り妻面の建設も終えて、本格的にビニールや防虫ネットの展張となるのですが、綾部では3月に岸焼という川岸や農道・畔などの冬の枯れ草を焼き払う行事があります。

 

山が近いので結構な法面があり、毎年焼くのですが、ビニールハウスにとっては火の粉が飛んで触れると穴の原因になります。今年は雨のため中止になりましたが、当日の天気によるので、中止か岸焼が終わるまでビニールは張れませんでした。そうこうしているうちに無事に育った聖護院蕪は花芽を伸ばし始めます。あまり大きいとは言えませんが霜にも虫にも負けなかった、形の良いものを残して間引き、選抜をします。

 

1月には防虫ネットを張り、岸焼中止後に天井ビニールを張り、急ピッチでハウス外観を建設。無事開花までには扉もついて建設が終わりました。今は開花してくる菜花にひたすら受粉作業をしています。

完成 

今年から夏野菜の一部も植え付けをし、交雑の心配が低いものを種採りしていく予定です。

 

  



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店長ご挨拶

綾部市に移り住んではや6年、木村秋則式自然栽培に学び、無肥料・無農薬での栽培を行っております。
4年間土作りに取組み、まだまだ田んぼの土ですが、そんな中で頑張って根を張り、一生懸命育ったお野菜をご提供しております。
永続可能で環境負荷の低い自然栽培で育った、自然の深い味わいと、変化をお楽しみ頂ければ、幸いです。
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